額面と手取りの仕組み

引かれるのは約15〜25%、そして住民税は1年遅れでやってくる

「年収」と呼ばれる数字は少なくとも3種類あり、互いにかなり違います。どれを見ているかを取り違えたまま比較しても意味がありません。

このページは仕組みの説明です。実際のデータは 会社別の平均年収をどうぞ。

このサイトが出している数字

上場企業が有価証券報告書に載せる平均年間給与は、賞与と残業代を含む額面を従業員で平均したものです。役員は含まれず、契約社員や派遣社員も通常は含まれないため、そうした人を多く使う会社では平均が上振れします。

平均なので人員構成が変わるだけで動きます。若手が抜ければ誰も昇給しなくても平均は上がります。Corpusはそれがどれくらい起きているかを検証しました。

求人票の月給

求人票は月給で書かれ、年収は「月給×12+賞与」で読者が計算する形になっています。賞与は法律上の義務がないので(賞与の仕組み)、「賞与年2回」という記載だけでは金額は分かりません。

月給に固定残業代が含まれていないかも確認してください(残業と労働時間)。

引かれるもの

健康保険(標準報酬月額のおおむね10%を労使折半、都道府県と保険者で異なる)、厚生年金18.3%を労使折半、2017年9月から固定)、介護保険(40歳から)、雇用保険(本人負担は小さい)、そして所得税(毎月源泉徴収し年末調整で精算)です。

住民税は前年の所得にかかる

住民税はおよそ10%で、前年1〜12月の所得に対して課され、翌年6月から1年かけて給与から引かれます。

そのため入社1年目はほとんど引かれず、2年目の6月に急に手取りが減ります。昇給していても手取りが下がったように見えるのはこれです。退職時にも、残りの住民税をまとめて払う必要が出ることがあります。

手取りは一般的な給与水準で額面の75〜85%程度、高収入ほど比率は下がります。料率は毎年変わるので、正確な額は給与明細で確認してください。同年代・同業と比べたい場合は年収診断が使えます。

手取りを計算する

額面の年収から、社会保険料・所得税・住民税を引いた手取りの概算です。 賞与は社会保険料の上限の扱いが月給と違うので、年収の内数として別に入れてください。

手取り(概算)
0万円
月あたり
0万円
額面の 0.0%

計算の中身: 厚生年金は18.3%、雇用保険は一般の事業の本人負担0.5%(令和8年度)、 介護保険は40歳以上で1.62%(令和8年度)、子ども・子育て支援金0.23%(令和8年4月分から) として労使折半しています。健康保険料率は都道府県と保険者で違うので入力にしました (既定の9.9%は協会けんぽ令和8年度の47都道府県の中央値9.88%・単純平均9.87%に合わせた目安です)。所得税は給与所得控除(最低保障65万円)と基礎控除(令和8年分・合計所得に応じて58〜95万円)・ 扶養控除38万円×人数を引いた課税所得に速算表を当て、復興特別所得税2.1%を加えています。 住民税は所得割10%(基礎控除43万円・扶養控除33万円)と均等割5,000円です。 これらは2025〜2026年にまとめて変わりました。改定で手取りがいくら動いたかは上場3,780社で測った検証にあります。 ここで分かるのは概算です。標準報酬月額は本来等級表で決まるため実額とは数千円ずれ、 調整控除・所得金額調整控除・住宅ローン控除などは入れていません。 正確な額は給与明細と源泉徴収票で確認してください。

同年代・同業のなかで自分の年収がどのあたりかは 年収診断、会社ごとの平均年収はランキングにあります。

ほかの計算機

育児休業給付金失業給付退職金の税額公的年金の見込み令和8年度の改定でいくら変わったか計算機の一覧。入れた年収は引き継がれます(退職金をのぞく)。

よくある質問

額面と手取りはどれくらい違いますか?
一般的な給与水準で手取りは額面の75〜85%程度、高収入ほど比率は下がります。健康保険・厚生年金・雇用保険・所得税・住民税が引かれます。
2年目に手取りが減るのはなぜですか?
住民税が前年1〜12月の所得に対して課され、翌年6月から引かれるためです。入社1年目はほとんど引かれず、2年目の6月から負担が始まります。
有価証券報告書の平均年間給与は何を指しますか?
賞与と残業代を含む額面を従業員で平均したものです。役員は含まれず、契約社員や派遣社員も通常は含まれません。提出会社(多くは親会社単体)の数字なので、子会社の社員は入っていません。
年収500万円の手取りはいくらですか?
社会保険料・所得税・住民税を引いておよそ390.0万円(額面の78%)です。賞与を年収の約19%、扶養親族なし、健康保険料率9.9%(子ども・子育て支援金0.23%は別途)として計算しています。入社1年目は住民税がまだ引かれないので414.5万円になります。
年収1,000万円の手取りはいくらですか?
およそ716.5万円(額面の72%)です。年収500万円のときの78%より残る割合が低いのは、所得税が累進課税だからです。
年収が上がると手取りの割合はどう変わりますか?
下がります。同じ条件で計算すると、年収300万円で80%、500万円で78%、800万円で74%、1,500万円で68%です。厚生年金には上限があるため保険料の伸びは頭打ちになりますが、所得税の累進のほうが効きます。
手取りは額面の何割ですか?
一般的な給与水準で75〜85%程度です。年収300万円なら80%、600万円なら77%、1,000万円なら72%と、収入が高いほど割合は下がります。
生涯年収の手取りはどれくらいですか?
上場3,780社の推計では中央値がおよそ1.8億円です(22〜60歳・38年、退職金を含まない)。いちばん多いM&Aキャピタルパートナーズ株式会社で5.2億円、そのときの額面は8.4億円なので、高収入ほど手元に残る割合は下がります。

読むときの注意

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根拠: 健康保険法 / 厚生年金保険法 / 所得税法(昭和40年法律第33号) / 地方税法。 整理は当サイトによるもので、官公庁が提供・保証するものではありません。 数値の出どころは働き方とお金の相場算出方法にあります。