賞与は法律上の支払義務がありません。にもかかわらず年収の大きな部分を占めるので、就業規則の書き方ひとつで手取りが数十万円変わります。求人票の「賞与年2回」だけでは何も分かりません。
このページは仕組みの説明です。実際のデータは 賞与の相場をどうぞ。
法律に賞与の規定はありません。就業規則・労働協約・労働契約に定めがあってはじめて支払義務が生じます。多くの就業規則は「会社の業績等を勘案して支給する」と書いており、支給するかどうかも金額も会社の裁量という建てつけです。
逆に、金額の算定方法まで具体的に定めている場合や、長年同額を支給してきた実績がある場合には、労働条件として拘束力を持つことがあります。「今年から出ません」が通るかどうかは、規則の書き方で決まります。
就業規則に「支給日に在籍している者に支給する」と定めることは、判例上有効とされています。査定期間をまるまる働いていても、支給日の前日に退職すれば1円も出ないということが起こります。
査定期間は夏が前年秋から春まで、冬が春から秋まで、というのが典型です。退職日を決めるときは、就業規則の支給日在籍要件と支給日を先に確認してください。転職先の入社日を1か月ずらすだけで結果が変わります。
賞与からは健康保険料・厚生年金保険料が引かれます。計算のもとになる標準賞与額には上限があり、健康保険は年度累計573万円、厚生年金は1回あたり150万円までです(現行)。
つまり非常に大きな賞与ほど、社会保険料の負担率は下がります。同じ年収でも月給に厚い会社と賞与に厚い会社では、手取りが変わります。
賞与の源泉徴収税額は、前月の給与と扶養親族の数から税率を引いて計算します。前月にたまたま残業が多いと、賞与の源泉徴収額も増えます。これは仮の徴収なので、年末調整で精算されます。
「賞与は税金が高い」と言われるのは、この仮計算と社会保険料が同時に引かれるためで、賞与に特別に高い税率がかかるわけではありません。
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根拠: 労働基準法(昭和22年法律第49号) / 健康保険法 / 厚生年金保険法。 整理は当サイトによるもので、官公庁が提供・保証するものではありません。 数値の出どころは働き方とお金の相場と 算出方法にあります。